コンサータとモディオダールの流通規制

AD/HD,ナルコレプシーに適応を持つ薬剤の流通規制の違い

AD/HDに適応を持つ薬剤

・コンサータ(メチルフェニデート)
・ストラテラ(アトモキセチン)

ナルコレプシーに適応を持つ薬剤

・リタリン(メチルフェニデート)
・モディオダール(モダフィニル)
・ベタナミン(ペモリン)
・ヒロポン(メタンフェタミン)

※覚せい剤のため院外処方を受けることはない。薬局での所持は禁止。(覚せい剤取締法第3章第14条参照)



流通規制

薬局登録必要

コンサータ

 申請→e-ラーニング→登録完了
 処方を受けた際は医師が登録されているかwebで確認が必要。(確認用HP)

リタリン

 申請→e-ラーニング→登録完了
 処方を受けた際は医師が登録されているかwebで確認が必要。(確認用HP)

上記2剤は薬局で調剤するには事前に登録が必要。
すぐに完了するものではないため処方を受ける際はあらかじめ登録しておく。



薬局登録不要(2020.2.21 モディオダール変更あり)

ストラテラ

 確認事項なし。

モディオダール

★2020.2.21 適応追加により流通管理体制変更
薬局も登録が必要になります。

経過措置が2020.8.31までなのでそれまでは従来の通り調剤可能。(継続処方の場合です。それ以外は要登録


登録はwebsiteにて行う。(モディオダールを扱っている薬局であれば通知が来ているかと思います)

今後の調剤の流れ




ベタナミン

 確認事項なし。

処方日数制限

コンサータ 30日(第1種向精神薬)
ストラテラ 規制なし
リタリン 30日(第1種向精神薬)
モディオダール 30日(第1種向精神薬)
ベタナミン 30日(第3種向精神薬)


薬局間譲渡・譲受

コンサータ 禁止 (コンサータ錠流通管理基準)
ストラテラ 向精神薬の規定
リタリン 禁止 (リタリン流通管理基準)
モディオダール 向精神薬の規定
ベタナミン 向精神薬の規定

※薬局における向精神薬取扱いの手引


上記の通りコンサータ、リタリンは薬局間での譲渡・譲受ができないため注意。


コンサータの管理者

コンサータは管理者の設置が必要。
管理者は管理薬剤師となっているため、管理薬剤師変更時はコンサータの管理者変更も合わせて行う必要がある。

現管理者のIDでログイン後、登録情報変更から変更を行う。その後、後任者も手続きが必要になる。(メールで案内が来る)


リンク

・流通規制医薬品一覧。
 2017年2月23日

関連記事