おすすめの風邪薬は?
ネット上では「風邪薬 おすすめ」や「風邪薬 強さ」などの検索が多い。
おすすめといっても症状によって異なりますので、基本的には成分を見て選ぶのが一番かと思います。
また、強さと言ってもそれぞれの特徴があったり、有効成分を見ると同じだったりすることが多い。
おすすめといっても症状によって異なりますので、基本的には成分を見て選ぶのが一番かと思います。
また、強さと言ってもそれぞれの特徴があったり、有効成分を見ると同じだったりすることが多い。
購入する際は薬剤師等に相談するようにというのが一般的ですが、いまやネットで買えますし、2,3類となるとあまり説明を聞かなくても買えてしまう。
今回は風邪薬を選ぶ際に見るべき点について非医療関係者向けにまとめてみました。
風邪薬を選ぶ際に見るべき点
商品名や宣伝文句はメーカーがいろいろ考えていますが、結局有効成分を見るべきかと思います。
商品名や宣伝文句ではなく、自分の症状にあった有効成分が入っているものを選べばよいかと思います。(メーカーの説明はわかりやすく書いてあるので悪いとは思いませんが、やたら効きそうな書き方をされている印象。)
解熱成分:アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェン
・効果熱を下げたい時または痛み(頭痛、生理痛等)をやわらげたい時に使用。
イブプロフェン、ロキソニンは抗炎症作用もあるため、喉の痛みに処方されることも。
・医療用の商品名
カロナール、コカール、PL顆粒(=アセトアミノフェン)
ブルフェン(=イブプロフェン)
ロキソニン(=ロキソプロフェン)
・医療用の用量
カロナール:1回200-400mg程度(もっと高用量も可)、頓服~1日3回
ブルフェン:1回200mg、頓服~1日3回
ロキソニン:1回60mg、頓服~1日3回
・その他の解熱成分
アスピリン、エテンザミド、イソプロピルアンチピリン
ブロモワレリル尿素(鎮痛補助、眠気注意)、アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮痛補助、眠気注意)
痰が絡む時は鼻水が溜まっている時に使用
・医療用の商品名
ムコダイン(=カルボスシテイン)
ムコソルバン(=アンブロキソール)
ビソルボン(=ブロムヘキシン)
・医療用の用量
ムコダイン:1回250-500mg、1日3回
ムコソルバン:1回15mg、1日3回
ブロムヘキシン:1回4mg、1日3回
鼻水を止めたい時に使用。(上記は主に風邪薬に入っているもの。花粉症はまた別)
花粉症に主に用いられる第2世代の抗アレルギー薬と異なり、眠気が出やすいため注意。
・医療用の商品名
ポララミン(=クロルフェニラミン)
PL顆粒(=プロメタジンを含有)
タベジール(=クレマスチン)
・医療用の用量
ポララミン:1回2mg、1日3回
プロメタジン:1回13.5mg、1日4回(処方はほとんど3回)
タベジール:1回1mg、1日2回
抗炎症作用、血管透過性を抑えることで喉の腫れを押さえ、咽頭痛をやわらげる。
・医療用の商品名
トランサミン(=トラネキサム酸)
・医療用の用量
トランサミン:1回250-500mg、1日3回
ジヒドロコデインは咳中枢に作用し、咳を抑える。
メチルエフェドリンは気管支を拡張し、呼吸を楽にする。
・医療用の商品名
ジヒドロコデインリン酸1%(成分名と同じ。もしくはカフコデやフスコデに含有)
メチエフ散10%(その他カフコデ、フスコデに含有)
・医療用の用量
ジヒドロコデイン:1回10mg、1日3回
メチルエフェドリン:1回25-50mg、1日3回
・その他の成分
デキストロメトルファン、ノスカピン、チペピジン、グアイフェネシン
カロナール:1回200-400mg程度(もっと高用量も可)、頓服~1日3回
ブルフェン:1回200mg、頓服~1日3回
ロキソニン:1回60mg、頓服~1日3回
・その他の解熱成分
アスピリン、エテンザミド、イソプロピルアンチピリン
ブロモワレリル尿素(鎮痛補助、眠気注意)、アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮痛補助、眠気注意)
去痰成分:カルボスシテイン、アンブロキソール、ブロムヘキシン
・効果痰が絡む時は鼻水が溜まっている時に使用
・医療用の商品名
ムコダイン(=カルボスシテイン)
ムコソルバン(=アンブロキソール)
ビソルボン(=ブロムヘキシン)
・医療用の用量
ムコダイン:1回250-500mg、1日3回
ムコソルバン:1回15mg、1日3回
ブロムヘキシン:1回4mg、1日3回
抗アレルギー成分:d-クロルフェニラミンマレイン酸、プロメタジンメチレンジサリチル酸、クレマスチンフマル酸
・効果鼻水を止めたい時に使用。(上記は主に風邪薬に入っているもの。花粉症はまた別)
花粉症に主に用いられる第2世代の抗アレルギー薬と異なり、眠気が出やすいため注意。
・医療用の商品名
ポララミン(=クロルフェニラミン)
PL顆粒(=プロメタジンを含有)
タベジール(=クレマスチン)
・医療用の用量
ポララミン:1回2mg、1日3回
プロメタジン:1回13.5mg、1日4回(処方はほとんど3回)
タベジール:1回1mg、1日2回
咽頭痛を和らげる成分:トラネキサム酸
・効果抗炎症作用、血管透過性を抑えることで喉の腫れを押さえ、咽頭痛をやわらげる。
・医療用の商品名
トランサミン(=トラネキサム酸)
・医療用の用量
トランサミン:1回250-500mg、1日3回
咳を改善する成分:ジヒドロコデインリン酸、メチルエフェドリン
・効果ジヒドロコデインは咳中枢に作用し、咳を抑える。
メチルエフェドリンは気管支を拡張し、呼吸を楽にする。
・医療用の商品名
ジヒドロコデインリン酸1%(成分名と同じ。もしくはカフコデやフスコデに含有)
メチエフ散10%(その他カフコデ、フスコデに含有)
・医療用の用量
ジヒドロコデイン:1回10mg、1日3回
メチルエフェドリン:1回25-50mg、1日3回
・その他の成分
デキストロメトルファン、ノスカピン、チペピジン、グアイフェネシン
実際の商品の有効成分
価格.comで売れ筋を調べると以下の通り。(2018.12時点)
1位:パブロンSゴールドW錠
2位:パイロンPL顆粒
3位:パブロンゴールドA微粒
4位:ルルアタックEX
5位:エスエスブロン錠
6位:パブロンゴールドA
6位:ベンザブロック
8位:エスタックイブファインEX
では、これらの成分がどうなっているか見比べてみたいと思います。
パブロンSゴールドW(1回量中)
アンブロキソール塩酸塩 15mg :痰L-カルボシステイン 250mg :痰
ジヒドロコデインリン酸塩 8mg :咳
アセトアミノフェン 300mg :解熱
クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5mg :鼻水
リボフラビン(ビタミンB2) 4mg:ビタミン
病院の処方に置き換えるとムコダイン、ムコソルバン、カロナール、ポララミン、コデインリン酸が処方されている感じ。
痰、痰による咳、解熱、鼻水、咳すべての有効成分が含まれている。
ビタミンの有効性は明確に証明されていないのであってもなくても・・・(欠乏症なら別ですが)
該当しない症状があっても飲んじゃいけないわけではないですが、飲まなくてもいい成分もありそうで調整はしにくいような・・・
パイロンPL顆粒(1回量中)
サリチルアミド 216mg:解熱
アセトアミノフェン 120mg :解熱
無水カフェイン 48mg:倦怠感緩和
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 10.8mg:鼻水
医療用のPL配合顆粒と成分は同じだが、すべての成分において含量は少なめ。
熱、鼻水の2症状のみが気になる場合にはよいのかと。
パブロンゴールドA微粒(1回量中)
ジヒドロコデインリン酸塩 8mg:咳
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20mg:咳
グアイフェネシン 41.67mg:咳
アセトアミノフェン 300mg:解熱
リゾチーム塩酸塩 20mg:抗炎症
マレイン酸カルビノキサミン 2.5mg:鼻水
無水カフェイン25mg:鎮痛・解熱補助
ビスイブチアミン8mg:ビタミン
リボフラビン4mg:ビタミン
成分量は多いですが、
リゾチームに関しては医療用は有効性が認められず薬価削除されているので含有している意味が・・・リゾチームのせいで無駄に卵アレルギーの方は使用できなくなってしまっている。
ルルアタックEX(1回量中)
トラネキサム酸 750mg:喉の痛み
イブプロフェン 450mg:解熱
クレマスチンフマル酸塩 1.34mg:鼻水
ブロムヘキシン塩酸塩 12mg:痰
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg:咳
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg:咳
チアミン硝化物25mg:ビタミン
リボフラビン 12mg:ビタミン
喉、熱、鼻水、痰、咳ととりあえず風邪症状すべての成分が含まれている。
全ての症状が出ているならいいのかもしれませんね。
各社それぞれの成分をもとに何に効果があるか記載されておりますが、有効成分名を見比べると結構被っていることがわかるかと思います。
そして、同じ効果の異なる成分があったところで正直そこまで大差はないことが多いので、とりあえず自分の症状にあった成分が含有されており、余計なものが含まれていないものを選ぶのが良いのかと思います。
※個人的な考えもかなり含まれているため参考程度に。