アローゼンとセンノシドの強さ

アローゼン何gでセンノシド12㎎1錠?  力価換算



アローゼン、プルゼニド(センノシド)の有効成分は共にセンノサイドです。

 両方処方されている患者さんをたまに見ますが、同様な調節をしているのでしょうか。

 以下は下剤の調節がうまくいず悩まれている患者さん。
 処方は以下の通り。

 センノシド12㎎ 3T 寝る前 
 アローゼン顆粒 1.0g(0.5g×2包) 寝る前 
 シンラック内服液 10-15滴 

 便秘、下痢を繰り返しており、調節が難しいとのこと。

センノシド1錠減らしたり、アローゼン0.5g減らしたりしているとのことですが、両方処方して両方調節する必要があるのでしょうか?


センナリドとアローゼンの成分

添付文書より

センノシド12㎎ 成分:センノシドA・Bカルシウム12mg 
アローゼン顆粒1.0g 成分:1g中 センナ 577.9mg センナジツ 385.3mg (センノシド換算で10-20㎎※IFより)


センノシドA・Bは、センナに含まれる有効成分。

センノシドが腸内細菌により分解され、レインアンスロンとなり大腸を刺激します。

アローゼンはセンナ(葉っぱ部分)センナジツ(果実)の状態。
この微妙な含量はセンナ:センナジツが1.5:1となっていとのこと。 10-20㎎とかなり幅があります。産地、季節、収穫時期によって含量が変わるためでしょうか。


アローゼンとセンナリドの力価換算

それぞれセンノサイドとして換算すると、

 アローゼン0.6g ≦ センナリド12㎎1錠 ≦ アローゼン1.2g  ってところでしょうか。

幅ありすぎて分かりにくいですね。 

センノシド12㎎ 1錠 ≒ アローゼン1.0g  と覚えておけばいいでしょうか。


アローゼンがこんなに有効成分に差があるならセンノシドのみでコントロールすればいいのにと思ってしまうのですが。。。

効果に大きなに違いはあるのでしょうか。

臨床試験の成績

承認時の臨床試験結果は以下の通り

 プルゼニド12㎎(センノシド)
 ”二重盲検試験 4) 177 例の老人性便秘症患者(平均 76.6 歳)にプルゼニドとセンノシド A・B 結晶及びプラセボの 3 群間の二重盲検交叉法によって有効性および安全性を比較検討した。

有効性は投与後 24 時間以内の排便の有無とした。

この結果プルゼニドは 149 例(84.1%) センノシド A・B 結晶は 150 例(84.7%)およびプラセボの 117 例(66.1%)に排便がみられ、プルゼニド、センノシド A・B 結晶はプラ セボに対して有意差が認められた。”(IFより)


アローゼンのよいデータはありませんでした。

 センノシドの含量が一定ではないのでは、センノシド錠のみにして調整したほうが把握しやすいのではないかと思いました。



まとめ 

センノシド12㎎ 1錠 ≒ アローゼン1.0g
アローゼン1gはセンノシド10-20mgと幅がある
 2017年1月18日

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