ロセフィンと中心静脈栄養剤の混合
ロセフィンはカルシウムを含む薬剤と混合すると、結晶化することがしられています。
添付文書ではカルシウムを含有する注射剤又は輸液を同一経路から同時に
投与した場合に、肺、腎臓等に生じたセフトリアキソンを成分とする結晶により、死亡に
至った症例が報告されているとの記載があります。
カルシウムは体に必要な電解質のため、中心静脈栄養療法で使われる高カロリー輸液には基本的に含まれているため注意が必要です。
カルシウムを含む高カロリー輸液
・エルネオパ
・ハイカリック
・ミキシッド
・ネオパレン
・フルカリック
よって、高カロリー輸液を投与している患者さんで、ロセフィンを投与するときは1度高カロリー輸液をとめ、ロセフィン投与前後は生食でフラッシュする必要があります。
手順
1.クレンメを閉めて高カロリー輸液を止める。
2.側管から生食をフラッシュ。
3.ロセフィンを側管から投与
4.投与終了後生食でフラッシュ。
5.クレンメを開け、再開。
この際ロセフィンはフィルター(0.22um)は通過するので、フィルターを通しても問題はありません。(ロセフィン単品で汚染のリスクがないと思われる場合はフィルターを通す必要性もあまりない)