ヒルドイドソフトとクリーム 保湿性が高いのはどっち?
今日先生が、
「保湿性ってヒルドイドクリームのほうがいいんだよね?べたつくし。だからさらっとしたソフト軟膏がでたんでしょ?」
っとおっしゃっておりました。
んん? ソフト軟膏のほう油中水型で油分多いからがベタッっするんじゃ・・・?そしてそっちのほうが保湿性あるのでは?
と、ちゃんと答えられなかったのでお勉強。
(まぁ使用感は自分で塗るのが一番早い)
(まぁ使用感は自分で塗るのが一番早い)
ヒルドイドの基本
剤形の違い
マルホさんのHPがわかりやすいですね。
ヒルドイドクリーム :水中油型のクリーム剤
ヒルドイドソフト軟膏:油中水型のクリーム剤
ヒルドイドローション:水中油型の乳剤性ローション剤
やっぱり油分が多いのがソフト軟膏、少ないのがクリーム。
やっぱり油分が多いのがソフト軟膏、少ないのがクリーム。
特徴と使い分け
以下添付文書及びマルホHPより。
ヒルドイドクリーム :良好な展延性。
ヒルドイドソフト軟膏:良好な展延性。被覆性がある。冬場や重症例に。
ヒルドイドローション:優れた展延性。夏場や有毛部分に。
微妙な記載の違いがありました。
ローションの展延性は「優れ」で、他2剤は「良好な」でした。
そしてソフト軟膏には油分が多いので被覆性という文言が入っています。
クリームはニオイ以外特に記載なし。
保湿性というよりは、被覆性の違いがポイントになってきそうですね。
例)ヒルドイドの成分のヘパリン類似物質は水分を保持する能力があるため、保湿作用がある。
被覆:表面を覆う。
例)ワセリンは水分を保持する作用(保湿性)はないが、膜を張ってそこにある水分を飛ばないようにする。
違うのは被覆性。ソフト軟膏は保湿してさらに膜をはるからこっちのほうが水分飛びにくい。
でもIFの有効性見ると正直どれも差はないです。
使用感、好みでいいんでないでしょうか。
個人的使用感:べたつきはやっぱりソフト軟膏のほうがややべたつきますかね。
保湿性というよりは、被覆性の違いがポイントになってきそうですね。
保湿と被覆の違い
保湿:そこに水分を付与する。例)ヒルドイドの成分のヘパリン類似物質は水分を保持する能力があるため、保湿作用がある。
被覆:表面を覆う。
例)ワセリンは水分を保持する作用(保湿性)はないが、膜を張ってそこにある水分を飛ばないようにする。
保湿性とベタつきの比較
上記内容から考えると、保湿性に関しては共にヘパリン類似物質0.3%含有であり同じという表現が正しいんでしょうかね。(一般的には水中油型のほうが浸透しやすいですが)違うのは被覆性。ソフト軟膏は保湿してさらに膜をはるからこっちのほうが水分飛びにくい。
でもIFの有効性見ると正直どれも差はないです。
使用感、好みでいいんでないでしょうか。
個人的使用感:べたつきはやっぱりソフト軟膏のほうがややべたつきますかね。
おまけ:ウレパールとヒルドイドの比較
ウレパールかわからないですけど、マルホHPより。
このTEWL値というのは経皮水分蒸散量というのもので、低いほうが水分飛ばない=保湿性良い。
この10%尿素製剤って…
ヒルドイドソフトの基材で勝てますよって?笑
角質水分量を比較した試験ではヒルドイドソフトが断トツでした。
さすが一番売れているだけはありますね。
さすが一番売れているだけはありますね。
まとめ
ヒルドイドソフト軟膏:油中水型 油多め べたつく 被覆性あり
ヒルドイドクリーム:水中油型 油少なめ 被覆性なし