マイティア、ヒアレインの有効性や効果の違い
この2剤、有効性に大きな差はあるのでしょうか。
基本情報
マイティア
成分:NaCl,KCl,ホウ酸,緩衝液=人口涙液
適応:涙液減少、乾性角膜炎、コンタクト装着時の涙液の補充
ヒアレイン
成分:ヒアルロン酸ナトリウム
適応:シェーグレン、SJS、ドライアイ、コンタクト装着時等の角結膜上皮障害
マイティアは名前の通り、人口的に作った涙。
生理物質に近く、涙が足りてなくて目の乾燥が気になるようなときに気軽に使える。
ヒアレインはヒアルロン酸であり、水分保持能力を高めるだけでなく、創傷治癒促進作用があるので、眼の乾燥等により目の表面に傷ができてしまっている場合などに有効。
コンタクトレンズ着用時の使用
適応を見るとどちらもコンタクトレンズ装着時の~となっているが、防腐剤としてベンザルコニウムが入っており、使用上の注意を見ると、共にソフトコンタクトレンズ装着時は使用しないように記載がある。
→2018.7保存剤がクロルヘキシジンに変更され、上位注意書きはなくなり、コンタクトレンズをしたまま使用可能になりました。(詳細はこちらの記事)
→2018.7保存剤がクロルヘキシジンに変更され、上位注意書きはなくなり、コンタクトレンズをしたまま使用可能になりました。(詳細はこちらの記事)
添加物としてベンザルコニウムが入っている場合はソフトコンタクトレンズに吸着し、角膜を傷つけるため基本的に装着したままの使用は不可。
有効性の違い
上記で述べたように、ヒアレインには創傷秀副作用があるとのことですが、どちらも目を潤し、対して効果に差がないような気もします。
以下はヒアレインインタビューフォームより。
上記試験ではヒアルロン酸の改善率が優位に高かったと結論づけられている。
著名改善に大きな差があるようにみれます。
悪化の数もヒアルロン酸でかなり少ない。
コンタクトレンズ装着時の有効性
ヒアレインのインタビューフォームをみると、コンタクト着用時の有効性についても検証されており、有効となっている。
有効率はコンタクトありで51%、なしで50%で大きな差はないが、対象数が少ないので何とも言えない。
使用感
ヒアレインはやや粘稠性があり、個人的には膜が張る感じがしてあまりすきではない。
マイティアはさらっとしており気にならない。
涙ですからね、気になったら嫌ですね。