フランドルテープ、ニトロダームTTS、メディトランステープの違い

硝酸薬の貼付剤はどのように使い分けできる?

狭心症に用いられる貼付剤は多数ある。

硝酸イソソルビド製剤

フランドルテープ40㎎

ニトログリセリン製剤

ニトロダームTTS 25㎎
メディトランステープ27mg
ミリステープ5mg


違いとしては、作用発現時間・持続時間、適応、貼付部位などが考えられます。

まずは基本情報の確認。


基本情報

フランドルテープ
適応:狭心症、心筋梗塞、虚血性心疾患
用法:24時間または48時間に1回 1回1枚(適宜増減)

ニトロダームTTS
適応:狭心症
用法:1日1回 1回1~2枚 

メディトランステープ
適応:狭心症
用法:1日1回 1回1~2枚 

ミリステープ
適応:狭心症、急性心不全
用法:1日2回12時間おき 1回1枚(適宜増減) 


作用発現時間・持続時間

フランドルテープ
Cmax:2.72
Tmax:13.1h
発現2時間で発現(インタビューフォーム)
持続:24時間後に効果最大、48時間持続

ニトロダームTTS
Cmax:0.3(平均)
Tmax:1~2h
発現:貼付後2時間(で、定常状態)→1時間で発現(今日の治療薬)
持続:24時間持

メディトランステープ
Cmax:0.4
Tmax:3.6h
発現30分で発現(今日の治療薬)
持続:24時間持続

ミリステープ
Cmax:約0.6
Tmax:2h
発現30分で発現(インタビューフォーム)
持続:12時間持続

各薬剤とも半減期は短く、剥離後は速やかに血中濃度が低下する。

メディトランステープ、ミリステープは貼付後血中濃度の立ち上がりが早く、貼付後30分から効果がみられる。

このため、ミシステープは急性心不全(慢性心不全の憎悪期も)に適応がある。

でも、結局12時間or24時間貼り替えで定常状態になっているので最初以外関係ない気が…


定常状態の比較


定常状態をみると、フランドル、ニトロダームが安定している。


耐性の比較

ニトロ製剤は長期使用により耐性が付くことがあり、これを硝酸耐性と呼んでいる。

欧米では8-12時間おきに休薬を設ける方法が推奨されている。

日本でも2時間の休薬期間を設けることで耐性が防げたとする報告もあるが、有効性・安全性が確立しているわけではない。

各薬剤間での耐性頻度は不明(自己調べ)。
全ての硝酸製剤で見られる可能性がある。

メディトランステープに関しては、8施設を対象とした長期投与試験時において、耐性を示唆する効果弱減は見られなかったとされている。
(メディトランステープインタビューフォーム)

貼付場所の違い

フランドルテープ
胸部、上腹部、背部

ニトロダームTTS
胸部、腰部、上腕部

メディトランステープ
胸部、腰部、上腕部

ミリステープ
胸部、上腹部、背部、上腕部、大腿部

臨床試験の関係でしょうか・・・バラバラです。
とりあえず、問題なければ胸部に貼ってくださいと覚えてきます。

皮膚刺激性の比較

フランドルテープは皮膚刺激を抑えるため角質保護システムなるものを採用しているそうです。

フランドルテープとニトロダームTTSを比較すると、剥離後1時間、12時間後ともにフランドルテープのほうが皮膚刺激を訴える患者数が少なかった。
(12時間後0% vs 42.9%)

各薬剤の皮膚関係の副作用は以下の通り。

フランドルテープ
2.69%(市販後調査)

ニトロダームTTS
3.06%(使用成績調査)

メディトランステープ
データなし

ミリステープ
2.98%(再審査)

正直そんなに変わりないような気がします。
ちなみに、フランドルテープの某メーカーGEは剥がれやすくて不評でした。

あるDrは患者さんによって、フランドル、メディトランス、ニトロダームを使い分けてくる。
ポイントを聞いてみたい。

 2017/07/14

関連記事