ヒアレインがコンタクトのまま使用可能に クロルヘキシジンはコンタクトに吸着したり角膜を傷つけない?
ヒアレインとコンタクトレンズ
ベンザルコニウムはコンタクトに吸着し、角膜を刺激するため基本コンタクト着用時はそのまま使用できなかったが、クロルヘキシジンに変更したことで使用可能になった。
「使用可能」に記載が変わったわけではないので、使用しても問題ないか一応メーカーに確認すると、医師から使わないように言われている疾患でなければ大丈夫ですとのことでした。
ティアバランスとコンタクトレンズ
では、ティアバランスは?
こちらはそもそも元々保存剤としてクロルヘキシジンを使っていた。
ですが、後発品なので先発品の添付文書に準じてコンタクトレンズを着用したまま使用しないようにとなっていたそうです。(メーカー回答)
そして今回ヒアレインの添付文書が改定されたため、それに合わせて改定が行われた。
こちらも基本的には使用可能との回答でした。
(もちろんヒアレイン同様着用したまま使用すべきでないと医師が判断している場合は使用しないようにとの注意付き)
基本的には使えるという判断で問題ないようでした。
クロルヘキシジンとコンタクトレンズ
クロルヘキシジンは吸着性、角膜刺激等は問題にならないのでしょうか?
各種メーカーに問い合わせたところ、基本的には以下の回答をいただきました。
・一般的なソフトコンタクトレンズの物性(形)に対する影響を調べたが、影響なし
・ソフトコンタクトレンズに対するクロルヘキシジンの吸着性を調べたが問題なし
・コンタクトレンズを着用したウサギにて反復投与試験を行い、刺激性等の副作用を調べたが問題なし
これらの試験結果より、基本的にはヒアレイン、ティアバランスはコンタクトを着用したままでも問題ないと判断されたとのこと。
社内資料のため簡単に提供してもらえませんでした。(もらってもここに公表はできないのでとりあえず入手保留)
ただし、そもそも目が傷ついており、コンタクトの着用が好ましくない場合や、コンタクトをしたまま点眼をしないでほしい場合も考えられるため、各症例ごとに医師の指示に従うように。
その他後発品の添付文書も改定されているようです。
まとめ
ヒアレイン
保存剤がベンザルコニウムからクロルヘキシジンに変更となり、基本的にはコンタクトを着用したまま使用可能に。
ティアバランス
保存剤は元々クロルヘキシジンだったが、先発に合わせて使用不可になっていたが、ヒアレインの改定に合わせて使用可能に。
注意
疾患により着用のまま使用できない場合もあるため医師から不可の指示がないか確認