花粉症の目薬比較 コンタクト着用の可否

花粉症で使用される目薬 コンタクトレンズの着用可否と再装着までの間隔

花粉症の季節になると目薬が大量に処方される。

個人的にはパタノールやアレジオンが多く処方されているイメージですが、各薬剤差が出る特徴はあるのでしょうか。

もっとも比較しやすい部分はコンタクトの試用可否。
ベンサルコニウムは角膜上皮細胞等に対し細胞障害作用を示し、ソフトコンタクトに吸着・蓄積するため、ベンザルコニウム含有点眼剤は通常ソフトコンタクトレンズ着用時の使用は不可。




アレルギー性結膜炎に適応のある目薬、機序、保存

※コンタクトの可否について
〇:添付文書等メーカ-資料にて可能の記載あり
△:ベンザルコニウム、パラベン類は含まないが、可能の記載なし
✖:添付文書等に不可の記載あり又はベンザルコニウム、パラベン類含有

点眼薬(製品名)
成分名
作用機序
保存剤
ソフトコンタクト
AZ点眼薬
アズレン
抗炎症
ホウ酸、PMPP
×
アレギサール点眼液
ペミロラスト
抗アレ
ベンサルコニウム
×
アレジオン点眼液
エピナスチン
抗アレ
ホウ酸
リザベン点眼液
トラニラスト
抗アレ
ベンザルコニウム
×
インタール点眼液
グロモクリク
抗アレ
ベンザルコニウム
×
インタール点眼液UD
グロモクリク
抗アレ
なし
エリックス点眼液
アンレキサノクス
抗ヒ 抗LT
ホウ酸、PMPP
×
ケタス点眼液
イブジラスト
抗アレ
ベンザルコニウム
×
ザジテン点眼液
ケトチフェン
抗アレ
ベンザルコニウム
×
ゼペリン点眼液
アシタザノラスト
抗アレ
PMPP
×
ノイボルミチン
グリチルリチン
抗アレ
ベンザルコニウム
×
パタノール点眼液
オロパタジン
抗アレ
ベンザルコニウム
×(添付文書記載)
リボスチン点眼液
レボカバスチン
抗アレ
ベンザルコニウム
×(添付文書記載)

省略語
PM:パラオキシ安息香酸メチル
PP:パラオキシ安息香酸プロピル
抗アレ:抗ヒスタミン、抗LT、抗PAF、ケミカルメディエーター遊離抑制等多数の記載があるもの

結論としては、アレジオン点眼液と、インタール点眼液UDは使用可能
ただし、インタール点眼液はメーカーとしては進めていない。※5


パラベン系のみの薬剤はどうなんでしょうか・・・?
眼に対する毒性などよくわからなかったのでとりあえず×にしておきました。
よいエビデンスが見つかったら更新します。


アレジオン点眼液はベンザルコニウム非含有に変更となり、添付文書の注意書きが削除になったため、コンタクトレンズをしたままでも使用可能と言われるようになりました。
(ただし、使用可能と記載されているわけではない。使用ダメの記載削除=使用可能との解釈)
メーカーに確認しても使用は問題ないと説明された。



コンタクト再装着までの間隔

コンタクトを外した後は5~10分間隔を開ければ再装着してよいと書かれているものがある。※1

しかし、添付文書にコンタクトを外すように記載のある以下の薬剤に関しては異なった時間が記載されている。

ザジテン15分以上経過後に装着※2
パタノール10分以上経過後に装着※3

(リボスチンは外すように記載はあるが再装着までの間隔は記載なし)


では、他の点眼は何をもとに考えればいいでしょうか。
パタノールのインタビューフォームを見ていると以下のデータが載っている。

”ソフトコンタクトレンズを装用時にベンザルコニウム塩化物を含有するレボカバスチン塩酸塩点眼液を点眼すると、ベンザルコニウム塩化物がレンズに吸着されると いう報告がある。また、0.01%ベンザルコニウム塩化物を含有するNaphcon-A®点眼液(0.3%フェニ ラミンマレイン酸塩と0.025%ナファゾリン塩酸塩を含有、国内未発売)を1週間点眼した被験者から集めたソフトコンタクトレンズを測定したところ、レンズを装用したまま点眼した群はレンズにベンザルコニウム塩化物が吸着されていたが、点眼時にレンズをはずし、点眼5分後に装用した群はベンザルコニウム塩化物の吸着量はほぼ0であったとの報告がある。著者らは結膜嚢から点眼剤の排泄が遅い患者がいたとしても、点眼後10分おいてからレンズを装用するよう指導すれば、レンズへの吸着は防げると考察している。

5分でベンザルコニウムの吸着はほぼ0、安全性のため10分。
ってことで10分くらい空いていればいいでしょうか。
ちなみに参天さんのホームページでは5分以上間隔をおけば、涙液でながれているから大丈夫と記載されている。※4

そしてSANOFIのHPには15分以上あけるようにとの記載がある。


どれでしょうか・・・
薬剤によって濃度や吸着量は多少異なるでしょうから確実に15分と言っていくべきでしょうか。
もう少し詳細なデータがあれば更新します。

抗アレルギー点眼剤は懸濁液や粘度の高いものがないのでこの部分は気にしなくてよさそう。


まとめ

コンタクトを着用したまま使用できる点眼剤
アレジオン点眼液
インタール点眼液UD(メーカーは非推奨)

コンタクト再装着までの時間
いろいろな記載はあるが、最も長い15分空けていれば安全?

抗アレルギー薬比較一覧はこちら

※1 日本眼科医学会 点眼剤の適正使用ハンドブック Q&A
※2 ザジテン点眼液添付文書
※3 パタノール点眼液添付文書
※4 参天ホームページ
※5 SANOFI ホームページ インタールをご使用になる患者さんへ

 2018/10/15

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