ビオフェルミン、ミヤBM、ラックビーなどの整腸剤にはどんな菌がどれ程含まれている?
1本で100億個の生きたビフィズス菌。
価格は1本100円、1日1~3本くらいでとのことだったので、安くても1ヵ月3000円以上かかりますね。
さて、保険で処方できるビオフェルミン錠剤やラックビー錠にはどのくらい菌が入っているんでしょうか。
整腸剤の生菌数
ビオフェルミン錠剤(ビフィズス菌)
1錠中にビフィズス菌〔Bifidobacterium bifidum(G9-1)〕12mgを含有し、生菌数として10の6乗~10の9乗個(100万~100億)含有する。
※ビオフェルミン散は錠剤と異なり、乳酸菌+糖化菌である。
ミヤBM(酪酸菌)
2錠中に、酪酸菌(宮入菌Clostridium butyricum MIYAIRI)を40㎎含み、生菌数は約10の7乗個(1000万)含有する。ラックビー錠・N微粒(ビフィズス菌)
1錠又は1g中ビフィズス菌(Bifidobacterium longum, Bifidobacterium infantis)10㎎を含有し、生菌数は約4.5×10の7乗(4500万)含有する。ビオスリー配合錠(乳酸菌+酪酸菌+糖化菌)
1錠中ラクトミン=乳酸菌(Streptococcus faecalis T-110)10㎎、酪酸菌(Clostridium butyricum TO-A)10㎎、糖化菌(Bacillus mesentericus TO-A)10㎎を含み、各菌とも約10の4乗(1万)含有する。※ビオスリー散1gでは菌数は5倍量だが、生菌量は散剤1g=配合錠2錠。
※各インタビューフォームの数値・log値より算出
こんな感じです。
そもそも乳酸菌だのビフィズス菌だの酪酸菌だの糖化菌だのがいてよくわかりませんね。
簡単な違いは以下の通り。
各菌の特徴
ビフィズス菌
~目は乳酸菌と同じだが、~属が異なる。(人間はサル目ヒト属なのでだいぶ違いますね笑)
偏性嫌気性菌のため、酸素存在下では生きられない=大腸に多くいる。
糖から乳酸、酪酸を産生することで整腸作用を示す。
乳酸菌
通性嫌気性菌のため、酸素がなくても生きられる。=小腸に多くいる。乳酸を産生することで整腸作用を示す。
酪酸菌
偏性嫌気性菌だが芽胞を形成するため酸や酸素にも強い。酪酸、酢酸を産生する菌。
酪酸は乳酸菌やビフィズス菌の作用を増強する。
糖化菌
偏性好気性菌(酸素必須)だが芽胞を形成するため酸や無酸素にも強い。アミラーゼを産生し、デンプンを糖に分解する=乳酸菌を助ける。
乳酸や酢酸などの酸性物質が作られると悪玉をやっつけられる。
よって、ビフィズス菌、乳酸菌は悪玉を攻撃する本体。
酪酸菌や糖化菌は応援係。(酪酸菌は攻撃も)
胃酸と生菌数
ビフィズス菌や乳酸菌は基本酸に弱い。空腹時の胃酸(pH1~2)では死滅するが、食後(pH3~4)なら大丈夫らしい。
でもビオフェルミン錠剤とか別に用法食後じゃないけど…
ラックビー(=ビフィズス菌)をpH3までした時の変化がインタビューフォームに記載されている。
3時間後までしか記載はないが、それなりには生きているようですね。
芽胞を形成する酪酸菌や糖化菌は酸にpH1~2でも問題なし。
生菌数の違いで何か変わる?
正直整腸剤が切り替わって変化を感じたという意見もあまり聞かない。
ただ、このサプリ試した同僚が2,3日で調子よくなったと…プラセボ? それでも効果がでているならいいと思いますが。
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