前立腺収縮作用・抗炎症作用のある薬剤
アボルブ(デュタステリド)
プロスタール(クロルマジノン)
セルニルトン
エビプロスタット
尿道・膀胱の圧迫を軽減する薬剤
ハルナール(タムスロシン)
フリバス(ナフトピジル)
ユリーフ(シロドシン)
エブランチル(ウラピジル)
デタントール(ブナゾシン)
血清PSAは前立腺がんや前立腺肥大で上昇するが、前立腺肥大の場合体積に比例して上昇するため、前立腺肥大の尺度としても使われる。
アボルブは前立腺肥大を収縮させるのでPSAが下がると思っていたんですが、下がった値をそのまま評価してはいけないようです。
前立腺とPSA
アボルブは5α還元酵素を阻害することで、テストステロンからDHTへの変換を抑制する。
前立腺肥大にはアンドロゲンが関わっていますが、DHTは強力なアンドロゲン作用を有する物質であるため、DHTを抑制することで前立腺の肥大化を防ぐことができる。
そしてPSAは前立腺細胞で特異的に産生される物質であるため、前立腺が収縮すれば減少する。
アボルブのPSA低下作用
前立腺癌の存在下であっても、投与6ヵ月後にPSA値を約50%減少させる。
このため、アボルブ服用中にPSA値を前立腺がんのスクリーニングに使用する場合は、値を2倍にする。(アボルブインタビューフォーム)
PSA値は投与終了6か月後には元に戻るといわれている。
アボルブでのPSA低下は前立腺収縮によるものだけではないということなんでしょうか。
アボルブによるPSAの低下=前立腺肥大改善と単純に考えては駄目で、2倍にした値で評価するんですね。