輸液セットの保険請求は2種類あっても1種類

薬局での中心静脈栄養用輸液セットは1処方1種類しか保険請求できない?

本日以下の処方を受けました。

エルネオパNF2号 1000ml 14キット
大塚食塩注10% 20ml/A 28A
ヒューマリンR 100単位/mL 1A

1日分:エルネオパ1000mlに食塩注2A、ヒューマリンR20単位を混注、24時間かけて投与

イントラリポス10% 100ml 7キット

1日分:100mlを3時間かけて側管から(隔日)

マイジェクター (1目盛り1単位 容量1ml) 14本
テルフュージョンポンプ用チューブセット(フィルター付き) 14本
プラネクタ輸液セット側注用 7本

※医療材料の商品コードは省略

メインルートをテルフュージョンでとって、その側管にプラネクタでイントラリポスをつなぐ形。


マイジェクターはインスリン製剤等注射用ディスポーザブル注射器に分類される特定保険医療材料(高度管理)で、ヒューマリンRも処方されているため問題なく保険請求。


問題は在宅中心静脈栄養用輸液セットに分類されているテルフュージョンとプラネクタ。

どちらも輸液セットの本体に分類されている。
それぞれ保険請求してしまえばいいと思ったのですが、本体は1セットごとに請求するので、この場合テルフュージョン+プラネクタで本体1セットになるよう。
ピンク部分全て合わせて輸液セット本体になるため、個々に全てを請求することはできない。

一応メーカー等に確認したところ…

テルモ

輸液セットはフーバー針、輸液バックを除くすべての部分になるため、この場合14セット分しか保険請求できないと思われる。

某卸

卸さんのなかで診療報酬に詳しい部署があったので確認しましたが、テルモと同回答。


保険請求できないとなるとどうすればいいんでしょう?
自費?にするのが無難なんでしょうか。

通常医師の指示があれば患者さんに供給し、その後医療機関との協議のもと金額を決め、医療機関に請求できますが、病院としては処方を出しているわけで、処方から消してくださいとは言えない…

レセコンにもよるようですが、普通に入力してしまうと別々に請求されてしまうため片方は自費入力するように言われました。(当薬局のレセコンメーカーより)

正解がよくわかりませんが、とりあえず自費処理させていただきました。

 2017年8月31日

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