シミ(肝斑)へのトランサミンの有効性

トランサミン(トラネキサム酸)でシミは改善するのか


女性ホルモンや紫外線等で メラノサイト活性化因子(=プラスミン)が活性化すると、メラノサイトが活性化される。

活性化されたメラノサイトではメラニンが過剰に産生され、ケラチノサイト(=表皮)に溜まることで色素沈着が起こる。


トランサミン(トラネキサム酸)は抗プラスミン作用によりプラスミンの活性化を抑制する。
ので、シミに有効とされているのですがどの程度効果があるのでしょうか。


商品・適応について

トランサミン肝斑に対する適応はなし
トランシーノⅡ:肝斑に適応を持ったOTC

医療用医薬品のトランサミンに肝斑の適応はなし。
ただし、皮膚科でトランサミン、シナール90日分といった処方はよく見る。
適当に病名変えているんでしょう。

トランシーノⅡは第一三共が発売している肝斑だけに適応をもったOTC。
トラネキサム酸以外にビタミンC、B6、パンテトシンを含む。

参考
トランシーノⅡ
1日4錠:トラネキサム酸750㎎、ビタミンC300㎎、ビタミンB66㎎、パントテン酸24㎎、Lシステイン240㎎

シナール配合錠
1日6錠:ビタミンC1200㎎、パントテン酸18㎎


トラネキサム酸の有効性

後ろ向き研究

トラネキサム酸を4ヵ月服用した患者561人中503人改善、56人が改善なし。
再発率は27.2%の患者で見られた。
肝斑の家族歴がない人のほうが改善率が良かった(90.6%VS60%)

大抵の人は服用開始2ヵ月で改善がみられた。



前向きランダム比較試験

普段行っている局所療法に加え、トラネキサム酸を投与する群130人、対照群(何も投与なし)130任で比較。
投与群は3ヵ月間トラネキサム酸500㎎/day投与。

MASI(肝斑面積重症度インデックス)にて評価。
投与群では8週~12週で優位に改善がみられた。
投与群:0週:11.08→8週:8.95→12週:7.84
対照群:0週:11.60→8週:9.90→12週:9.26


トランシーノⅡの臨床データ

スキントーンカラースケールの改善率
顕著改善:1.0以上、改善:0.75、やや改善:0.5を改善とした場合、改善率は8週間投与で85.2%とのこと。(n=115)

スキントーンカラースケールはベースの色4種類に対してそれぞれ19段階の明瞭度がある。1段階改善=0.25となっている。(シミ改善の判定ツール)

2段階以上は明るくなっているようですね。


その他いくつも論文がありましたが、否定的なものはみつからなかったので、効果はありそうですね。

ビタミンを同時服用したほうがいいかは明確なエビデンスが見つかりませんでした。
 2017/09/10

関連記事