膀胱炎に対するスプラタストの有効性

間質性膀胱炎に対するスプラタスト(アイピーティー)投与は有効か?


間質性膀胱炎とは、膀胱に原因が不明の炎症がおこり、それによって尿が近い、膀胱や尿道に違和感や痛みがおこる。

ハンナ型と非ハンナ型というものがあり、ハンナ型は膀胱にハンナ病変というものがあり、それを内視鏡で焼灼するとこで半数以上が改善するが、その後再発することも多い。

間質性膀胱炎の確立した治療法はなく、対症的な治療となる。再燃、緩解を繰り返し、長期にわたる管理が必要。

根本治療にはならないが、内服薬としては鎮痛剤、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などが用いられる。

(日本間質性膀胱炎研究会 難病情報センター)


今回はスプラタスト(アイピーティー)が処方されて症状がかなり改善したという患者さんを見かけたのでこの辺の治療がどの程度有効なのか調べてみました。


間質性膀胱炎にスプラタストが処方される理由

日本において間質性膀胱炎に対するスプラタスト投与は割とメジャーな治療であり、6-7割の患者さんに投与されている。(Int J Urol. 2007 Dec;14(12):1068-70.)

スプラタストはヘルパーT細胞(Th2)の働きを阻害することでIL-4,5産生を抑制することで抗アレルギー作用を示す。
間質性膀胱炎の原因ははっきりとしていないが、免疫学的な異常反応(サイトカインやヒスタミンによる炎症反応)の関与も示唆されている。

よって、スプラタストによりTh2の働き(免疫反応)を抑制することで免疫異常が是正され効果がみられると考えられる。


スプラタストの有効性

間質性膀胱炎の患者数は少なく、比較試験等は見つかりませんでしたがいつくつか紹介。

14例(女性)に1年間スプラタストを投与した時の有効性
(J Urol. 2000 Dec;164(6):1917-20)

膀胱容量の増加、頻尿・痛み・尿意切迫の十分な改善がみられたとのこと。
(詳細不明)


43例を対照としたスプラタストの有効性
(第8回日本間質性膀胱炎研究会 間質性膀胱炎に対する内服治療)

患者の自覚症状より有効性を判断。
内服のみで治療していたのは30例(69.8%)。残りは外科的治療もしている。

有効率が高かった内服薬はイミプラミン44.0%、スプラタスト42.9%、ウラピジル 18.8%、パモ酸ヒドロキシジン 15.0%であった。



限られた結果しか見つかりませんでしたが、半数程度で症状改善がみられているようです。

もちろん適応はないので適応外処方。
 2017年9月27日

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