中耳炎の耳を触った手でとびひに? 逆にとびひから中耳炎に?
とびひの正式名称は「伝染性膿痂疹」。
先日「中耳炎になって、耳を触った手で体を掻いてしまったせいでとびひになった」とおっしゃる患者さんがおりました。
中耳炎からとびひになった人は見たことがなかったので調べてみました。
とびひの原因
虫さされや汗疹(あせも)を掻いたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症する。原因菌となるのは主に黄色ブドウ球菌、溶連菌。※1
※1マルホホームページ
中耳炎の原因菌
急性中耳炎の原因菌として重要なのはインフルエンザ菌、肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリス、溶連菌。(黄色ブドウ球菌もなりうるが限らた場合のみ)
このうちインフルエンザ菌が35%、肺炎球菌が45%とする報告もある。※1
※1小児急中耳炎診療ガイドライン2013
このうちインフルエンザ菌が35%、肺炎球菌が45%とする報告もある。※1
※1小児急中耳炎診療ガイドライン2013
中耳炎の原因が溶連菌の場合、それを触った手で体を触ったり、掻いてしまえば通常よりとびひになりやすそう。
逆にとびひを掻いたてで耳の中かいたりすれば中耳炎になるんでしょうか。
インフルエンザ菌が表皮に感染することもあるんでしょうか。
メルクマニュアルに「小児において、インフルエンザ菌b型(Hib)は血流によって拡散し(菌血症)、関節、骨、肺、顔面や首の皮膚、眼、尿路、その他の臓器に感染します。」との記載が。
皮膚にも感染するんですね。
とびひといえばセフェム系。
溶連菌にはペニシリン系も効くからブドウ球菌を考慮しての選択なんでしょうか。