パントシンが便秘に効く?

パントシン(パンテチン)がどのように便秘を改善する?


便秘を訴える患者さんにパントシン(パンテチン)が処方されることがある。

パントシンの適応を見ると「弛緩性便秘」の記載がある。

弛緩性便秘は機能性便秘(器質的な異常がない便秘)の70~80%を占める便秘。
(よく見る普通の便秘)

弛緩性便秘の原因はアウエルバッハ神経叢の興奮性が低下しているため,大腸全体が弛緩して腸内容物が停滞し,水分が吸収されて便が硬くなり,排出までの時間が遅れるためにおこる。※1

この弛緩性便秘にパントシンがどのように効くのでしょうか。

パントシン(パンテチン)とは

パントシンの成分であるパンテチンはビタミンB類に分類される。

脂質代謝や糖代謝に関与しており、欠乏すると末梢神経障害、脱毛、皮膚炎、体重減少等が起こるが、様々な食物に含まれているため通常欠乏することはほとんどない。


腸に対する作用

パンテチン投与により腸管運動改善作用が認められている。※2
これはパンテチンによりアセチルコリンの生成が促進され、腸運動を亢進するものと考えられている。※1

臨床試験において、パンテチンとして1日600mg、2週間投与し、排便回数、便の性状について調べた二重盲検比較試験では、有効率パントシン群72.4%(21例)、プラセボ群41.4%(12例)であり有意に差が認められている。※2


※1腸疾患と便秘 岐阜県薬剤師会
※2パントシン散インタビューフォーム
 2017年12月27日

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