ビーソフテンクリームの一般名は? 一般名と商品名の紐づけ

一般名処方マスタから商品名の検索方法 

ヘパリン類似物質には軟膏、クリーム、ローション、スプレー、泡スプレー等様々な剤型がある。

また、ビーソフテンなどのブランド名も存在しておりわかりくい。
添付文書で調べると一般名「ヘパリン類似物質」となってしまうため、どれがどの一般名処方に該当しているのかがわからない。

結論からいうと、ビーソフテンクリーム=ヒルドイドクリームのGE。
一般名処方ではヘパリン類似物質クリーム0.3%になるわけですが、一般名処方マスタからどのようにみればよいのでしょうか。

一般名処方マスタの構成

厚労省のホームページに一般名処方マスタがある。
薬剤が追加されるたびに随時更新される。

リストには「区分」「一般名コード」「一般名処方の標準的な書き方」「成分名」「規格」「一般名処方加算対象」「例外コード」「最低価格の薬価」について記載されている。


このうち、「一般名コード」は以下のように決められている。

薬価基準収載医薬品コードの上9桁に続き、3桁「ZZZ」を付記し、12桁としています。ただし、上9桁で適切な区分が行えない成分・規格については、9桁目をアルファベットとして区別し、例外コード品目対照表を添付しています。


ということで、一般名コードの下3桁ZZZを切り捨てると薬価基準収載医薬品コードの上9桁となる。

よって、薬価基準収載医薬品コードで検索をかけると一般名コードがわかる。
逆に一般名コードの9桁を用いて薬価基準収載医薬品コードからその一般名に該当する商品名が確認できる。

薬価基準収載品目リストはこちら(H31.3.15時点)
一般名処方マスタはこちら(H31.3.15)
※薬価収載等により随時更新されるのでリンク注意。


一般名処方の検索手順

具体的にやってみます。

例)処方で (般)ヘパリン類似物質軟膏0.3% と処方が来たとする。
どの薬剤で調剤すればよいか調べたい。

①一般名処方マスタで「ヘパリン類似物質軟膏0.3%」を探す。

上記のように一般名コードから薬価基準収載医薬品コードを確認する。
ここでは「3339950M1」が基準収載医薬品コードの上9桁であることがわかる。



②上記で確認した薬価基準収載医薬品コードを、薬価基準収載品目リストで検索する。

上9桁が「3339950M1」である薬剤を検索する。

よって、一般名「ヘパリン類似物質軟膏」で処方が来たら
ヒルドイドソフト軟膏、油性クリーム「○○」で調剤すればよいことがわかる。

(間違ってビーソフテンクリームとか物質クリーム「○○」を調剤しないように)


薬価基準収載医薬品コード一覧から先発、後発の区分もついでにわかる。



まとめ

一般名処方がどの商品に該当するか迷ったら一般名処方マスタと薬価基準収載医薬品コードから検索を行う

添付文書の一般名、成分名は一般名処方と一致していないので注意
 2019年3月29日

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