分割調剤

分割調剤 (令和2年調剤報酬改定)

医師指示による分割調剤時、情報提供した場合の服薬情報等提供料は全額(30点)算定可能に。

分割調剤の種類

分割調剤は3種類あり、調剤報酬点数表には以下のように記載されている。
(調剤基本料の注8~10)

注8 長期投薬(14日分を超える投薬をいう。)に係る処方箋受付において、薬剤の保存が困難であること等の理由により分割して調剤を行った場合、当該処方箋に基づく当該保険薬局における2回目以降の調剤については、1分割調剤につき5点を算定する。なお、当該調剤においては第2節薬学管理料は算定しない。
→長期投与による分割

注9 後発医薬品に係る処方箋受付において、当該処方箋の発行を受けた患者が初めて当該後発医薬品を服用することとなること等の理由により分割して調剤を行っ た場合、当該処方箋に基づく当該保険薬局における2回目の調剤に限り、5点を算定する。なお、当該調剤においては、第2節薬学管理料(区分番号10に掲げる薬剤服用歴管理指導料を除く。)は算定しない。
→後発品の試用による分割

注10 医師の分割指示に係る処方箋受付(注8及び注9に該当する場合を除く。)において、1回目の調剤については、当該指示に基づき分割して調剤を行った場合に、2回目以降の調剤については投薬中の患者の服薬状況等を確認し、処方箋を 交付した保険医(以下この表において「処方医」という。)に対して情報提供を 行った場合に算定する。この場合において、区分番号00に掲げる調剤基本料及 びその加算、区分番号01に掲げる調剤料及びその加算並びに第2節に掲げる薬 学管理料(区分番号15の5に掲げる服薬情報等提供料を除く。)は、それぞれの所定点数を分割回数で除した点数を1分割調剤につき算定する。
→医師の指示による分割


それぞれ1,2,3回目に算定できる点数が微妙に違うため注意。


各分割調剤時の点数

※令和2年調剤報酬改定~ 注7→8、注8→9、注9→10に読み替え


長期投与の場合、保管しているだけなので2回目以降管理料は算定不可。
基本料は2,3回目ともに5点算定可能。

後発試用の場合、2回目は後発を使ってどうだったか話を聞くから管理料は算定可能。
基本料は2回目のみ算定可能,3回目は算定不可、3回目は管理料も算定不可。

医師指示の場合、すべての点数を合計し、分割回数で割った点数となる。

※上記は2回目以降もすべて自店に来た場合。
2回目のみ自店に来た場合は基本料、管理料は1回目と同じく算定可能。

疑義解釈

H30.3.30疑義解釈その1
問6 分割指示に係る処方箋について、何回目の分割調剤であるかにかかわらず、別紙を含む全ての処方箋が提出されない場合は、処方箋を受け付けられないという理解でよいか。

(答)貴見のとおり。



詳細【算定要件】

調剤報酬に関する事項

5 分割調剤 

(1) 通則 
 ア 「注8」又は「注9」に係る分割調剤を行う場合は、調剤基本料は初回のみ算定し、2回目以降については「注8」又は「注9」のとおり算定するが、異なる保険薬局で分割調剤を行う場合は、各保険薬局においてそれぞれ調剤基本料を算定できる。 

 イ 「注8」、「注9」又は「注10」に係る分割調剤のうち、複数の分割調剤を同一の保険薬局において同一日に行う場合にあっては、「注10」の分割調剤に係る点数により算定する。 

(2) 長期保存の困難性等の理由による分割調剤 
 ア 「注8」の分割調剤については、長期投薬(14 日分を超える投薬をいう。以下同じ。) に係る処方箋によって調剤を行う場合であって、処方薬の長期保存の困難その他の理由によって分割して調剤する必要があり、分割調剤を行った場合で、1処方箋の2回目以降の調剤を同一の保険薬局において2回目以降行った場合に算定する。 
 
 イ 「注8」に係る分割調剤を行う場合は、処方箋の受付時に、当該処方箋を発行した医 療機関等に対し照会を行うとともに、分割理由等の必要な事項を調剤録等に記入するこ と。 

(3) 後発医薬品の試用のための分割調剤 
 ア 「注9」の分割調剤については、後発医薬品への変更が可能な処方箋を提出した患者 の同意に基づき、処方箋に記載された先発医薬品を初めて後発医薬品に変更して調剤を行う場合であって、当該患者の希望により分割調剤を行った場合で、同一の保険薬局において1処方箋の2回目の調剤を行った場合に限り算定する。
 この場合において、2回目の調剤を行う際には、先発医薬品から後発医薬品への変更による患者の体調の変化、 副作用が疑われる症状の有無等を確認するとともに、患者の意向を踏まえ、後発医薬品又は変更前の先発医薬品の調剤を行うこととする。なお、その際に、所定の要件を満たせば、薬剤服用歴管理指導料を算定できる。 

 イ 「注9」に係る分割調剤を行った場合は、処方箋を発行した医療機関等にその旨を連 絡するとともに、分割理由等の必要な事項を調剤録等に記入すること。また、2回目の調剤の際に、患者の意向により変更前の先発医薬品の調剤を行った場合も、処方箋を発行した医療機関等にその旨を連絡するとともに、先発医薬品に再変更した理由等の必要な事項を調剤録等に記入すること。 

 ウ 1処方箋について、「注8」の長期保存の困難性等の理由による分割調剤の2回目以 降の調剤と「注9」の後発医薬品の試用のための分割調剤の2回目の調剤を同一の保険薬局において同一日に行う場合にあっては、いずれか一方の分割調剤に係る点数のみを 算定する。 

(4) 医師の指示による分割調剤 
 ア 「注10」については、医師の分割指示に係る処方箋(「注8」の長期保存の困難性等 の理由による分割調剤及び「注9」の後発医薬品の試用のための分割調剤に該当する場合を除く。)により、患者の同意の下、分割調剤を行った場合に算定する。 

 イ 調剤基本料及びその加算、調剤料及びその加算並びに薬学管理料については、当該分 割調剤を行う保険薬局が当該処方箋において分割調剤を実施しない場合に算定する点数をそれぞれ合算し、分割回数で除した点数を当該調剤時に算定する。当該点数は、小数点以下第一位を四捨五入して計算する。ただし、所定の要件を満たせば服薬情報等提供 料1については、分割回数で除していない点数を算定できる。 

 ウ 「注10」の医師の指示による分割調剤の場合、保険薬局の保険薬剤師は、以下を実 施する。 
 (イ) 分割指示に係る処方箋の交付を受けた患者に対して、処方箋受付前に、継続的な薬学的管理及び指導のため、当該処方箋の1回目の調剤から全ての調剤が完了するまで、同一の保険薬局に処方箋を持参するべきである旨を説明する。
  (ロ) 患者に対し、次回の自局への処方箋持参の意向の有無及び予定時期を確認するとともに、予定時期に患者が来局しない場合は、必要に応じ、電話等で服薬状況を確認し来局を促す。
  (ハ) また、患者から次回は別の保険薬局に処方箋を持参する旨の申し出があった場合は、患者の了解を得た上で、次回の円滑な薬剤交付に資するよう、調剤後遅滞なく、 患者が次回処方箋を持参しようとする保険薬局に対し、調剤の状況とともに必要な情 報をあらかじめ提供する。 
 (ニ) 2回目以降の調剤において患者の服薬状況、服薬期間中の体調の変化等について確認し、その結果を処方医に情報提供する。この場合において、次に掲げる事項を含めるものとする。 
  ・残薬の有無 ・残薬が生じている場合はその量及び理由 
  ・副作用の有無 ・副作用が生じている場合はその原因の可能性がある薬剤の推定 

 エ 次に掲げる調剤基本料に規定する加算及び減算について、これらのうち複数に該当する場合は、最初に所定点数に「注3」(100 分の80)及び「注4」(100 分の50)のうち該当するものを乗じ、次に「注5」(地域支援体制加算)、「注6」(後発医薬品調剤体制加算)及び「注7」(後発医薬品減算)のうち該当するものの加算等を行い、最後に小数点以下第一位を四捨五入した点数を算定する。 
  (イ) 「注3」 100 分の80 
  (ロ) 「注4」 100 分の50 
  (ハ) 「注5」 地域支援体制加算 
  (ニ) 「注6」 後発医薬品調剤体制加算 
  (ホ) 「注7」 後発医薬品減算

 2018/04/15

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