イブプロフェンの小児用量は?

 イブプロフェンの小児用量 体重当たり何mgが適正?

カロナールの代わりに使用されてることが多いイブプロフェン。

日本の添付文書上は年齢により5〜7歳  1日量 200〜300mg、8〜10歳  1日量 300〜400mg、 11〜15歳 1日量 400〜600mgとされ、4歳以下に対する安全性は確立していないと記載されている。

しかし、海外の報告を見ると、2歳未満に対しても安全性はカロナールと同程度となっており、実際にも投与さている。


体重当たり何mgで投与すればよいでしょうか。


イブプロフェンの小児投与量

報告①

※1文献 アセトアミノフェンとイブプロフェンを比較したシステマティックレビューでは、以下の記載がある。

”Recommendations for ibuprofen use for the treatment of fever and pain in young children are considerably more variable. The New Zealand Formulary for Children, based on the British National Formulary for Children,recommends ibuprofen use from age 1 month at 5 mg/kg/dose, 3 to 4 times daily, to a maximum dose of 30 mg/kg/d. In contrast, in the United States, ibuprofen use is only recommended for children aged at least 6 months, with a higher maximum daily dose of 40 mg/kg/d”

ニュージーランドとイギリス:生後1カ月~ 5mg/kg/回 1日3-4回 最大30mg/日
アメリカ:6カ月以上~ 40mg/日



報告②

※2文献中ではイブプロフェン4-10mg/kgがアセトアミノフェン7-15mgと同等と報告されており、4-10mg/kgで投与されていることが分かる。

試験の対象となった患者年齢は2歳~14歳と幅広い。



米国の添付文書

アメリカのイブプロフェン小児用製剤を検索し、調べてみると以下の用量が記載されている。

Ibs=0.45kgなので、10.8㎏~15.8㎏で5ml こちらの製剤は5ml中イブプロフェン100mgとなっているので、換算すると10~15mg/kgとなる。

1日3回までとなっているので、1日用量にすると30~45mg/日

2歳未満は医師確認となっている。(OTCなのでそのようになっている?)



※イブプロフェンとカロナールの比較試験のまとめは以下。



参考にした添付文書


American Sales Company Ibuprofen Oral Suspension Drug Facts
Active ingredient (in each 5 mL)
Ibuprofen 100 mg (NSAID)*
*nonsteroidal anti-inflammatory drug


イブプロフェンの投与間隔は?

日本の添付文書には投与間隔の記載はなし 1日3回の記載のみ
半減期は2時間程度。

先ほどのアメリカのイブプロフェン添付文書では6-8時間間隔での投与と記載されている。


解熱効果ではないが、鎮痛効果に関して、6時間後でもプラセボより有意に低下していたとする報告はある。※3

6時間は効果持続していそうなのでの、6時間あけて1日3回までといったところ。


まとめ

日本の添付文書:5歳以上から 年齢により用量記載あり

海外では4~10mg/kg/回、最大量は30~40mg/kg/日

アメリカの添付文書は2歳~使用可能 10~15mg/kg/回 1日3回まで



※1 JAMA Netw Open. 2020 Oct 1;3(10):e2022398.
※2 Arch Pediatr Adolesc Med . 2004 Jun;158(6):521-6.
※3 Shachtel BP, Thoden WR: A placebo-controlled model for assaying systemic analgesics in children. Clin Pharmacol Ther. 1993; 53:593-601.
 2022年11月25日

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